2012年12月1日土曜日

修道院のお菓子:ブルゴス

秋ももう終わりでしょうか。美しい紅葉も菊の香もあっという間でしたね。師走は何かと慌ただしくどの月よりも短い気がします。この1年の締めくくりを充実させるよう1日1日大切にしなければ。。う~ん、しかし寒さが苦手で、日に日に動作が鈍くなっています。


秋の修道院巡りから持ち帰ったお菓子も今年中に食べきってしまいそう。クリスマスまで残しておこうと思っていたポルボロンやチョコレート。すごい勢いで満喫してしまっています><
今夢中で食べているのがブルゴスのヌエストラ・セニョーラ・デル・エスピーノ修道院のお菓子。とても美味しい。今回の修道院の中で1番好きかもしれない。


ブルゴスから車で30分あまりのビバル・デル・シッド。人口140人ほどのこれもまた小さな村なのですが、ここはレコンキスタ(国土回復戦争)の英雄エル・シドの生まれ故郷。貴族の子として生まれたエル・シドが幼い頃を過ごした場所だそう。
子供の頃観た映画「エル・シド」でチャルーストン・ヘストンが扮してたけれど、その騎士っぷりが勇ましくって格好良かったのを覚えてる。
今でも泣き出しそうな空のせいか人っけのない村に、いましたよ!エル・シドが。かっこいいー!


そのエル・シドが向いている方向を歩いて行くと、また歴史がありそうな古い修道院が。ヌエストラ・セニョーラ・デ・エスピーノ修道院です。さぞ春~夏は花々が美しく色づくのではないかと思われる庭のある正面。



扉を開けて入ると、外とは打って変わって新しい内装にびっくり。昔の趣を残しながらも改装したと思われる。。さらに入るとその理由が分かりました。その昔、手写本叙事詩「エル・シド」を保存していたという大きな宝箱と叙事詩の一部が展示してあるのです。これを公開するにあたってきれいに改装したのでしょうね。


お菓子を作り始めてまだ6年とのことですが、種類も豊富。クッキーが充実しています。トルノの横にガラスケースがあり、中にはくるみのパウンドケーキ、ロスキージャなどがおいしそうに並んでいます。トルノ越しに修道女に色々お話を伺いました。どのお菓子も自慢だけれど、これはここだけという「Tizona」というチョコレートクッキー。「ティソナ」とはエル・シドの剣のことで、それを象ったそのクッキーの素敵なこと。そして「流刑の涙」というやはりエル・シドにちなんだ涙型のオレンジ風味のリッチなクッキーが修道女のおすすめでした。

「ティソナ」は日本で箱を開いたら、剣が全部折れてる状態に。。手荷物にするべきでした。

「Tronquitos」は「小さな丸太」という名前のチョコレート。ホワイトチョコレートなど3種類が箱にたっぷり詰まっています。


「瓦」という名前の薄焼きアーモンドクッキー。香ばしい。


どれも美味しい。この修道院のお菓子全部試したい!


修道院の窓から可愛い赤いスリッパが干して(?)あったのがやけに可愛かったのです。


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