2013年2月22日金曜日

マジョルカの修道院

寒い毎日が続いています。でも、確実に日は延びているし、木々には可愛らしい新芽が開く準備をし始めています。一日一日春に近づいていく、その変化を感じたり、発見したり。それもまた楽しい時期ですね。

先日、名古屋でレクチャーをさせて頂き、修道院熱がまたメラメラと燃えはじめました。。説明させて頂きながらも、「ああ、あの修道院のマグダレナは絶品だった」とか「あの日、帰りのバスでお腹すいて食べちゃったあのお菓子、たまらんかったなー」とか思い出してしまうんです。

先月、マジョルカ島でも修道院を2軒訪ねました。
まずは先日記させて頂いた、おいしいパン屋さん"El fornet de la Soca"のすぐ斜め前にあるサンタ・マリア・デ・マグダレナ修道院に。




アウグスティーノ会のこの修道院の歴史は古く、建物自体は14世紀に建てられたもので、見ることはできませんでしたがゴシック様式の教会が大変美しいそうです。

運良く、扉を開きトルノの前をお掃除していた60代(いや70代かも)修道女に出くわしました。「お菓子を買いに来たの?今焼きたてがあるのよ。こっちにいらっしゃい!」と歓迎してくれるではないですか!


ムデハル様式と思われる美しい回廊。所々に可愛らしいタイルが散りばめられていて、ひとつずつじっくり鑑賞させてもらいたいくらい素敵。中庭にある修道女の像は聖カタリーナ・トーマス。みなしごとなり貧しい暮らしを強いられ、苦労が絶えなかったけれど、神を神じ祈ることをわすれなかったカタリーナ。この修道院で亡くなり、聖女となり今でもここに眠っています。




その頃からお菓子を作り、貧しい人たちに分けていたそうです。
焼きたてを並べてくれました。ココナッツのお菓子にアニス風味のクッキー、レモン風味のマグダレナなどがずらり。



日本で見たら、見事にくずれ変形してしまったCoca de Turron。マジョルカ島のお菓子でウエハースの間にレモン、シナモン風味の練ったアーモンドがはさまれています。これは講習会の時にみなさんに味見をして頂きました。私もはじめて食べたのですが、しっとりしたアーモンドの濃厚な味がなかなか美味しかったです。

私はマグダレナも購入。生徒さんたちもそれぞれ購入し、みんなで分けて味見をしました。日本に戻って食べるとまたその素朴で味わい深いお菓子がしみじみと美味しく感じます。



ついつい色々話をうかがってしまった。今まで一人旅だったので、こんなツーショット絶対無理ですが、一緒にいた生徒さんたちが撮ってくれました。ありがとうございます♡


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