2013年6月29日土曜日

レッド・ライト

久々に映画のことです。。

最近観たスペイン関連の映画は、
映画館鑑賞で楽しんだスペイン映画「朝食、昼食、そして夕食」。
これもなかなか素敵な作品ですが、東京、大阪ではもう終わってしまって、
今は神戸で上映中のようです。
ちょっとまたブログで紹介しそびれた感ありですね。。

最近DVD化され、レンタルもできる作品といえば、「レッド・ライト」 。 
スペインの新鋭ロドリゴ・コルテス監督の今年2月に公開された作品です。
ハリウッド進出となった棺の中に閉じ込められた男が主人公の「リミット」、
そしてドキュメント風ホラー「アパートメント:143」など
シチュエーションスリラーと呼ばれる部類の映画が話題でした。
個人的に怖いのは全く駄目なチキンでして、まして生き埋めはもっとも不得意。
なので未だ未鑑賞です。。

しかし、この映画は超常現象やオカルト現象の正体を暴いてくれるという
チキンにうれしい内容なのでした。


ロバート・デニーロ、シガーニー・ウィーパーと大物出演
ということもさることながら、
キ、キリアン・マーフィーが!それも観ているうちになんと、
え?これ彼が主役じゃないの♡ というキリアンファンの私としては
めちゃくちゃおいしい映画なんです。


シガーニー演ずる物理学者と助手(キリアン)が超常現象を科学によって
その嘘と正体を暴いていきます。さらにデニーロ扮する超能力者のトリックを
暴こうとする2人に危険がせまる・・というスリリングなストーリー展開。

「(観客は)映画が始まった時点で安心していて、自分で自分の考えを
コントロールできると信じている。でもだんだんその感覚を失っていくだろう」
というコルテス監督の意図どおり、観てる時に「ひょっとしたら・・」と
信じたり、疑ったり、ふらふらしてる自分がいたりしました。

最後のオチには「な、なに??」と口あんぐりしてしまうほど、
しまいにはストーリーにひっぱられ、真実はどう暴かれるのかと、
完全に私はキリアン応援位置に引き込まれちゃってました。

このオチですが、コルテス監督がMTVのインタビューで
「僕は最後まで終わることを抵抗するような映画が好きなんだ」と
言ってたそのとおりに、終わりが始まりだったりするわけか・・
と思うわけですが、すっきり片付けてほしかった人は
このオチに違和感を覚えるかも。

おそらくこの映画のテーマかと思われる「何を信じるか」、
目で見たもの、人の言葉、奇跡という希望、
そして自分自身。
ネットをはじめとする多くの情報で「何が本物?
何を信じたらいいの?」と戸惑うこともしばしば。
そんな現代への問いかけでもあるかもしれません。

それにしても、大物俳優を起用できた監督の手腕はすごいな。
奇才と呼ばれ期待されている証ですね。
ふつうのスペインのおにいちゃんコルテス監督とキリアンのツーショット。

と言っても中身はまだこれ入れて4つですが・・
スペイン映画に興味のある方、のぞいてみてください!



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